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 今回はこんな人のための記事です。


・歌手の人気がどうも納得できない人

・売れる歌手ってどういう特徴か知りたい人

・うまいのに人気がなくて困ってる人




 こんにちは、北区ボーカル研究会です。どうぞよろしくお願いします。


 ハイアマチュアという言葉があります。プロではないけど高い知識やスキルを持ったアマチュア、テレビやネットの普及でそうした人々が人目につくことが大分増えました。


 ネットやカラオケ番組のブレイクをきっかけにプロに転身する歌手もいます。現役のプロから見ても彼らの能力は舌を巻くレベルじゃないかと思います。  しかし音楽の場合、広告の枠やリスナーの資金には限りがあるためプロとして稼ぐには競争が不可欠になってしまいます。そして素人相手の人気商売であるため、うまければ売れるわけでもないわけです。


 そして皆さんご存じの通り、全然うまくないけどリスナーに愛され長いこと歌手生活を続ける人もいます。なぜ、私たちはうまくない歌手を好きになってしまうんでしょうかね?


 そこで今回は「売れる歌声にはどういう特徴があるのか」を考えていきます。ここではルックスやタレント能力ではなく、歌声だけを扱ってその違いを見ていきましょう。


 あとYouTubeでは「歌を通して人生を良くしよう」という配信してます。よろしくね。(※音が出ます)





最初にまとめ

 ・人は不完全なものに魅力を感じてしまう

 ・「うまいけど売れない」じゃなく「うまいから売れない」

 ・人はうまさよりも臨場感を大事にしてしまう

 ・全力で引きずり込もうとしているか

 ・前の人気歌手に似ていてちょっと新しい



1、不完全な歌声




 不完全で魅力的な歌声、というと私はZARDの坂井泉水さんを思い浮かべます。どのジャンルでも彼女のスキルが高く評価されることはないでしょうが、聴いていてとても心地よく大好きなのです。


 誰でもこういう、「完璧じゃないけどめっちゃ好き」な歌手がいるんじゃないでしょうか。ヒット歌手を見ているとむしろこういう人の方が幅広い支持を受けるようです。


 心理学に「ツァイガルニック効果」というものがあります。達成された目標よりも失敗や中断された事柄の方が印象が強いという効果です。


 ここからさらに研究され、人はどうやら完璧なものよりも不完全なものに魅力を感じることがわかってきました。よく例になるのが「ミロのビーナスは未完成だから最高の芸術となった」というもの。


 つまり不完全な方が記憶に残りやすく、おまけにその「惜しい」感じがことさら人に愛されるわけです。皆さんも心当たりありませんか?


 また、リズムの研究では完璧なリズムよりもほんのちょっと揺らぎがあった方が心地よく感じることもわかりました。音程もリズムも、完璧すぎると堅苦しく味気ないものになってしまうのです。


 人によってその許容範囲は違うようですが、人に愛されるには正確であるだけでなく若干のノイズがある方が有利なんですね。そう考えると「うまいけど売れない」のではなく、もしかして「うまいから売れない」のかも知れません。


 練習しているとどうしても精度を気にしてしまいますが、音程やテクニックを完璧にするのではなく、歌声が「魅力的かどうか」を自分に問いかけていかないと「うまいから売れない」になっちゃうんでしょうね。


 オーディション番組「スター誕生」を生んだ阿久悠さんはその選定基準として「うまいかどうかより将来の輝きを感じる人がスター」と語っています。


 どれだけ「魅力的な不完全さ」を演出できるか、プロにとってそこが何より重要なのかも知れません。まぁただ下手なんじゃダメだけどね。

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2、全力で引きずり込もうとする




 聴いてると何となくわかると思いますが、アマチュアシンガーに比べてプロのシンガーというのは歌がおおげさな部分があります。人によってはわざとらしいと感じることもあるでしょう。


 倍音の広がりがあると個性の色濃い歌声になるのですが、長年鍛えられたシンガーというのはその特徴も強くなっていきます。よく、歌手には個性が大事だって言われもします。


倍音に関してはこちらで解説しています。
倍音の歌手まとめ


 アマチュアでもキャリアを積めば音程がよくなったり声が強くなったりはします。しかしそれだけでなく、多くのファンを作るにはリスナーをライブや曲の雰囲気に引きずり込まないといけない。


 「プロと素人の歌声は何が違うのか」でも書きましたが「惹き込む」のではなく「引きずり込む」。たとえば観客をリズムにノせて手拍子させたい時「ハイッハイッハイッハイッ!」と掛け声だけでその雰囲気に引きずり込むわけです。


 多くの人はうまいかどうかよりもその臨場感に目が向いてしまう。音楽がコミュニケーションだと言われるゆえんですね。


 歌でいえばその曲の歌詞や世界観に全力でリスナーを引きずり込もうとしているかどうか、それともただ気持ちよく歌いたいだけなのか。その意図の違いだけでプロとしての価値がまったく変わってきてしまいます。


 高ぶらせたい、しんみりさせたい、ホロリとさせたい。その目的のために全力でリスナーを引きずり込もうとしているか、そしてそれが実際にできていないと「金を払ってでも聴きたいファン」が作れないのでしょう。


 音楽プロデューサーってそうした歌のマニアなので、引きずり込もうとしているかどうかはすぐ見抜いてしまいます。私の知り合いのプロデューサーもレコーディングの際、「歌手がどういうつもりで歌っているか大体わかる」そうです。


 Aimerさんを見出した玉井プロデューサーも、番組では厳しいコメントをしていますがこれが音楽プロデューサーの本音なのでしょう。



3、時代のニーズにマッチしている


 最後に、これはケースバイケースですがとても重要なことです。やはりポップスって流行りものなので時代に沿っていないと売り出しづらいです。


 歌声に限って言えばちょっと前の人気歌手に似ていて、かつちょっと新しい感じで歌える方が流行りに乗りやすいわけです。ビジネスでは「流行の半歩先を歩け」と言われます。


 仮に、90年代にヒットしたWANDSのような歌声でめちゃくちゃうまく歌えても、その声質にはもうニーズがないわけです。特に、一昔前のものはことさら古く感じるので敬遠される印象です。



 今でいえばバックナンバーはレミオロメンの歌声に近いことでリスナーに馴染みやすく、ラッドウィンプスはバンプオブチキンに似ていることで馴染みが早いとも受け取れます。


 どの時代でもこの「前とちょっと違う」歌声がメインストリームとなることが多く、なんだかんだで私を含めリスナーは「飽きは早いが自分では進まない」ことがよくわかります。


 その代わりそうした人気歌手のフォロワーは数が多いため競争が激しく、そこで生き残れるかどうかは上の2項目が重要になってくるわけなのです。


 曲やサウンドも重要ですがそれは後から変えられます。バンドでもソロでもまずはボーカルがリスナーに愛されるかどうか、これだけでも売れるかどうかはザックリ決まってしまうので、最重要ポイントとなるのではないでしょうか。

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 というわけで「売れる歌手の違いって何だろう」でした。


 プロを見ていると「この人はうまいけどおもしろくないなー」なんてことがありますが、私たち人間はただ精度の高いお利口さんには中々魅力を感じないようなのです。


 だから私のような歌マニアがヒット歌手を批判したところで、それはその歌手が人に愛される要素の証明にしかならないわけです。だって不完全だから愛されてるんだもの。


 ゆずもミスチルも他の歌手だって、不完全な歌手が一生懸命歌うからそれに感動するのかなーと思います。しかし自分勝手に歌ってるだけじゃ支持されないのも上記の通りです。


 もちろん個人として、精度を高めて完璧に歌いたい人はそれを追求して欲しい。でもそれによって一般人の支持を失う可能性があることは知っておいた方が良いと思います。


 アイドルの人気順位でもそうですが、「私の方がうまいのに!」と思っていると精神的にもキツいからです。理想を求めるか人気を求めるかは考えておいた方が良い。


 プロ志望の方や歌手の人気になんか納得できないって人に参考になれば幸いです。

関連:プロと素人の歌声は何が違うのか



まとめ

 ・人は不完全なものに魅力を感じてしまう

 ・「うまいけど売れない」じゃなく「うまいから売れない」

 ・人はうまさよりも臨場感を大事にしてしまう

 ・全力で引きずり込もうとしているか

 ・前の人気歌手に似ていてちょっと新しい





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