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叫んで歌うことの大切さ

そもそもホントに叫んじゃいかんのか?



参照:叫び上げを科学で考察


参照:カラオケで叫ぶ歌声にならない為に





 今回はこんな人のための記事です。


・歌う時に叫んでしまう人

・叫ぶシンガーが好きだけどそれが正しいかわからない人

・歌声がどうにも垢ぬけなくて悩んでる人








 こんにちわ、北区ボーカル研究会です。今回もよろしくお願いいたします。


 さて、みなさんはカラオケで叫ぶのは好きでしょうか?叫んで歌う歌手はお好きでしょうか?


 よく、歌唱力を評価する際に「あの歌手は叫んで歌うから下手」とか「歌い方がカッコいいだけで上手くはない」みたいな意見を目にします。


 私自身も歌を始めたころは「叫んだらいかん」という固定観念があって、歌の中で「叫ぶ」ことについてちゃんと考えなかった時期があります。


 ボイトレ界隈でも「張り上げちゃいかん」「叫んじゃいかん」というのが一般だったのです。


 しかし、ホントに叫んじゃいかんのか・・?


 冒頭に『粉雪』の動画を貼りましたが、ボーカルをちゃんと調べると、むしろうまく叫べないシンガーには魅力がないことがわかってきます。もし『粉雪』を叫ばずに録音していたらあれだけのヒットにはならなかったでしょう。


 ジャンルやスタイルにもよりますが、歌う上で叫ぶことはとっても重要なテクニックなんですね。もちろん、ただワーワー叫ぶだけでもダメなわけです。


 はい、じゃあ今回は歌うことと叫ぶことの関係について考えていきましょう。やっぱり歌は叫んだ方が楽しいのです。




 先にまとめ

・叫ばないとエネルギーのある高音が出ねえ!

・叫び声にこそ個性が宿る!

・一流シンガーもめちゃ叫ぶ!

・上手に叫べ、ミックスボイスを張り上げろ!

・いくらか叫んだ方が歌は楽しい!

・のどはだいじに




叫び声にこそ個性が宿る

 まず叫んじゃいけない理由を考えましょう。初心者の場合、音程が取れないのに叫んでしまうと確実に音痴になります。なぜなら操作が難しい上に伴奏が聴こえなくなるから。


叫ぶのがダメな要素は以下の4つ。


1 音が汚い

2 負担が大きく音程が上がりきらない

3 声量がコントロールできない

4 必死すぎて伴奏が聴こえない


 で、その結果本人はノドが痛いしリスナーは耳が痛いわけなのです。これに対して先生方は「チェストボイスを張り上げるな」「ミックスボイスで歌え」となるわけです。


 しかし私が言いたいのは、ならばもう一歩踏み込んでミックスボイスを張り上げろということです。叫ぶのをやめるのではなく上手にやれってこと。


 上の4つに問題がなければ、ノドと体力を考えてどんどん使っていいんじゃないかと思います。ワンオクのTakaさんだってこんなに叫んでるんだから。





 歌がうまくなるとは何だろうの記事でも書いてますが、魅力的な歌声を作るには結構エネルギーが必要です。


 まして、それが高いキーになればもう叫ぶくらいじゃないとその歌声は保つことができません。なのでキーが高くなるほど声がデカくなるのって間違ってないんです、みんなが叫んじゃうのは当たり前。


 そして倍音の歌手まとめで書いたように、エネルギーがあり倍音の強い声になるほど個性が色濃い音色になります。


 つまり良くできた叫び声ほど、そのシンガーの本質が出る剥き出しの歌声なんじゃないかなと思います。それこそが楽器としての真のボイスなわけです。


 そしてリスナーはそのピュアなサウンドに感動してしまう。バンプの藤くんも、その叫び声があってこそ素晴らしいシンガーなのだと思います。





 私はメタルファンだったせいか、どうもこういう剥き出しの声じゃないと物足りないなぁと思うタチです。もっとこの人のガチボイスが聴きてーなーと。


 叫び声にこそ個性が宿るというわけなのです。





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ロック以外でも叫んでいいのか

 さて、この「叫ぶ」というのも意識は違えど様々なジャンルで必要になる表現です。


 例えばオペラのベルカント唱法ではアクートという高等テクニックがあります。参考サイトがなくなっちゃいましたが、このフォームを完成させた歌手であれば、その先生からの指導は

「高音のアクートは声を開放し、ただ叫ぶんだ」

 というものだったそうです。あくまで「できる人」への指導ですが、オペラでも叫ばないと始まらない部分があるわけなのです。





 ポップスやR&Bでも、やはりソウルフルな叫び声はなくてはならないでしょう。ちょっと古いのですが、85年の『We are the World』では有名シンガーが集まり、それぞれのスタイルによる叫び声が聴けます。


 4:50あたりからレイ・チャールズ氏やスティービー・ワンダー氏、ブルース・スプリングスティーン氏のソロが入りますが、まぁ皆さん叫ぶ叫ぶ。





 とまぁこんな感じで、レベルが高ければ高いほど叫び声というのは個性が際立ち、リスナーにも響くんじゃないかなと思います。その方がそれぞれのスタイルが伝わるでしょ?


 もしこのソロパートをもらってるのに普通にしれっと歌う人がいたら、恐らくその歌声は使ってもらえないんじゃないかと思います。そもそも叫びの弱いシンガーはソロパートもらえないでしょうし。


 最後はミュージカル『グレイテスト・ショーマン』から『This Is Me』のリハーサル。(良いとこから再生します)




 ミュージカルと聞けば想像がつくと思いますが、この曲でも盛り上げどこではかなり強烈に叫んで歌います。クラシックからするとはしたないまでに剥き出しの歌声。しかし、それこそがリスナーにとって何より魅力的なのではないでしょうか。


 ジャズやボサノヴァなど、叫びが必要でないジャンルやスタイルもあります。でも私としてはこうした叫び声と、そこに映る声の個性というのはどうしようもなくカッコいいなぁと思うのです。


 曲名の通り、「これが私だ!」という事なのです。


main


 というわけで、「叫び声って重要じゃね?」という事をお伝えしてきました。


 これらを踏まえると「あの人は叫んで歌うから下手」なんて評価も「お前の中ではな」というわけなのです。むしろ叫んで歌えないなら大してうまくないとまで思っています、私の中ではね。


 それに何より、やっぱりちょっとくらい叫んで歌った方が楽しい!実際、歌の練習って叫ぶ練習でもあるんじゃないかなと思います。なんで叫ぶことをあんなに拒否してたのか、今では自分でもよくわからないのです。


 なので歌う際に叫んでしまう人も大丈夫。録音ディレクターが文句を言っても「音量下げろタコ!」と言えばいい。大事なのは叫ばず歌うことではなくうまく叫ぶ事なのです、大いに叫んでください。


 あ、でもノドは大事にしなきゃダメだよ。ではね。





 まとめ

・叫ばないとエネルギーのある高音が出ねえ!

・叫び声にこそ個性が宿る!

・一流シンガーもめちゃ叫ぶ!

・上手に叫べ、ミックスボイスを張り上げろ!

・いくらか叫んだ方が歌は楽しい!

・のどはだいじに






 この記事はこんな人が書きました。『海の幽霊』や『LEMON』『マリーゴールド』歌ってみた。







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