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生まれついての声質という才能
声質に優劣はあるのか?
この記事はこんな人のために書きました・自分の声質にどうも自信がない人
・声が良いって言われるけどあんまり嬉しくない人
・声質をどう活かせばいいかわからない人
「ボーカル向きの声ってどういう声ですか?」
「声質が良いだけで歌唱力は大したことなくない?」
声、声ダネ、声質。
う~む・・みなさんこんにちは、北区ボーカル研究会です。今回もよろしくお願いします。
私は元の声ダネ+発声によって声質が出来上がると考えていて、シンガーの歌声は創造するものだと思っています。いますが、その生まれついての声ダネというのも歌の才能と呼んで良いと思うのです。
ところで、みなさん自分の声って好きでしょうか?
私は昔は好きじゃなかったんですよね。メタル好きの私には自分の声は低く重すぎる、ギンギンのハイトーンにならないのです。スピッツの『楓』も歌えないし。
しかしCDやらネットやらで数百、数千の声を聴いていると自分もその中の一つでしかないので、段々どうでもよくなってきます。結局は生まれ持った声をどれだけ活かせるか、それが重要だし楽しいからです。
それに元の声ダネが良いのか歌唱力で声質を良くしてるか、その境界って曖昧なんですよね。
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とはいえ色々聴いていると歌唱力とは別に、聴き心地の良い声とも出会います。プロのような完成度はなくても、楽器としてよく鳴る人たちがいる。これはれっきとした才能。
生まれ持った声質に恵まれている人は、それも歌唱力のうちだと思って自信を持ってほしいです。「声が良いだけ」なんて大きなお世話、声が良ければ十分。
はい、では今回は声質という才能について考えていきましょう。これは「声質悪いから俺はダメだ」ということでなく、声や音には強みと弱みがあることを知って、自分の声を活かすためです。完璧な声ってないのです。
今はネットで手軽に歌声を集められます。ここでは声ダネに注目するためアマチュアを中心に、これはと思う歌声を並べて考察してみましょう。果たして、声ダネに良し悪しというのはあるのだろうか?
ユーチューブでは歌い方解説もしております、よければチャンネル登録よろしくお願いいたします。
はじめにまとめ
・ぶっちゃけ声質に差はある
・声が良いのも才能である
・でも声の長所短所は表裏一体である
・声質はお題。曲とキーをコーディネートすべし
・じゃあどれでも良くね?
声質の特徴を見てみよう
海の幽霊を歌う男性歌手。
よく通る・高音がきれい・伸びがあるという、みんなが考える良い声質ってこういうのじゃないかなと思います。音として美しい。
聴き心地よく、割合的にも少数なのでまさに「選ばれし者」という感じ。歌謡曲やアニソンなどシンプルな曲を歌うとめっちゃうまく聴こえて、キーがハマると歌唱力なんて吹き飛ばしてしまいます。
実際、私を始め多くの先生がこの曲歌ってるけどこの動画がナンバーワン。こういう声を聴くと、やっぱり声質にも才能ってあるよなーと思います。
しかしその良さが欠点にもなるのがおもしろいところ。声がきれいだとリズムや情感を強調しづらいため、それが大事な曲だとサラっとしすぎてしまう。
それと低音の要素が少なくパワー不足なのが弱みですが、ナチュラルに高音を出せる男子は少数派なので強みの方が大きいでしょう。低音を鍛えるよりも男性曲をキー+2とかにして活かした方いいかな。
周りが思うほど完璧ではなく、しかし合う曲が見つかれば強烈な魅力を発揮する。こうした声に恵まれた人はその才能を存分に活かしてほしいです。
これは天性の才能、つまり天才なのです。
ソフトで優しい歌声の男性デュオ。
なんとなく、「歌うまい人」といえばこういう印象です。思ったよりこのスタイルは少ないので得意な人は胸を張ってください。男子はノドが力みがちなのでこの発声で音程取れる人ってやっぱり強みになります。
声が軽いとか細い人ってそれをコンプレックスにするんですけど、そうした弱みを前面に出すとむしろ魅力的な歌声になります。人の弱みこそが芸になる。
気を使うような優しい声は誰もが好感を持つものだし、ポップス、フォークやR&Bなど対応範囲も広い。こうした声質もやはり才能だなぁと思うのです。
しかしソフトで聴き心地の良い分パンチがなく、ロック曲だとメロディが埋もれやすいです。静かな曲向きで、案外音域も狭くなりがち。
なのでこのスタイルの人って音域狭いのを気にする人多いんですけど、逆に言えば中低音がやわらかいのが強みなので「俺、高い声出さんねん」と割り切っていいのです。
強みと弱みが表裏一体なのがわかりやすいスタイルですね。
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厚みのある歌声の男性歌手
男子っぽいですね。堂々としていて歌詞が伝わりやすいので感心してしまいます。倍音の鳴りが良いと特別なことをしなくても説得力あるんですよね。
音域が広かったりソフトに歌うのが歌うまと思われがちですが、声が強い人はそれを活かしてしっかり鳴らしていいと思うのです。福山雅治さんやミスチル桜井さんもビリビリ鳴らしますからね。
乱暴に歌うんでなければ、鳴りの良い声というのは聴いていても気持ちがいいものです。中低音がどっしりした声に憧れる人だって多く、イケメンボイスもここに含まれます。
個性が強く出るので自分では好きじゃない人が多い印象ですが、是非活かして欲しいなと思います。
ただ、鳴りが強いと静かでしっとりした曲では浮きますし、高音で声が弱くなると目立ちます。強み弱みがハッキリしてるってことですね。
ハスキーボイスでひまわりの約束。
声に息やノイズが混じるハスキーボイス、サザン桑田さんをはじめ親近感のある歌声も才能でしょう。強く出せばリズムもより強調できます。
本人はボーカル向きじゃないと思うかも知れませんが、やたらきれいな声もおもしろみがないものです。きれいかどうかよりも良い音かどうか。
人間はノイズのある音に深刻さを感じてしまうので、こういう声でしっとり歌うとそれに引き込まれ、共感を抱いてしまうわけです。これって本人が思う以上に強みになるんですよね。
なので声に雑音が入らないようにするのは不毛です、むしろ雑音をどれだけ美しくできるか考えた方が良い。
ハスキーボイスはR&Bやロック、フォークにも使えますが幻想的な曲や元気な曲だと抜けの悪さが目立っちゃいます。応援歌や失恋ソングなんか良さそうですね。
活舌が悪い。
声質に差はあるけれど
さてこんな感じで、声質を大雑把に特徴分けしてみました。確かに生まれついての声質の差というのはあります。曲がハマってると、最初のハイトーンが伸びる声が最強のようにも思えてしまいます。特徴が似ていても、より人に愛され音として美しい声があるでしょう。
声質ってマジで才能です。
でも、私が数えきれないほどの曲と声を聴いてきての結論は、「どれでも良くね?」ということです。だって今は楽曲がほんとにたくさんあるし、そのどれでも選んで歌っていいからです。
上で見たように、声質の長所短所は表裏一体です。その上で曲やキーを選べるのなら、そのコーディネートが良い方が歌声はずっと魅力的になるでしょう。だからどれでも良くね?
好きな音楽と声質が合わない場合はちょっと残念。でも、それなら自分に合う曲は何かを探っていくのも楽しい音楽ライフだと思うのです。
「自分の声はオワコンなのでは?」と思うのはあなただけではありません。私だけでもありません。
歌を楽しむなら、自分の声が好きかどうかよりも歌うのが好きかどうか、それだけ気にすれば良いんじゃないかなと思います。別に自分の歌をケータイで聴き続ける必要もないわけ。
声質はあくまでお題です。あなたの声に合う曲とキーをコーディネートすることを楽しんでください。

というわけで、声質という才能についてでした。
これについてはシンガーが一生付き合っていくことなので、好き嫌いよりもどう扱うかを考えた方が健全な気がします。
それに表現ができるようになると声自体が自分の作品となり、戦友というか分身のような愛着が生まれてきます。これは好き嫌いとはもう別次元なのです。
表現力を上げる方法についてはこちらでも書いています。
関連:歌の表現力を上げるためのアイデア
ぜひ、自分の声をお題にどの曲やキーが合うのか研究してみてください。そうした工夫やコーディネートが自分の表現となり、いつしか自分の声が戦友となっているでしょう。
まとめ
・ぶっちゃけ声質に差はある
・声が良いのも才能である
・でも声の長所短所は表裏一体である
・声質はお題。曲とキーをコーディネートすべし
・じゃあどれでも良くね?
声質改善に関してはしらいしりょう先生の動画もオススメ!
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