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人の声を構成する音素とは?

母音と子音による「発音」が声を作る



 ここでは『ボーカル研究法』から一部抜粋し(文字数が増えてしまうため)、音素の特性について書いていきます。音素とは母音「あいうえお」と子音「k、s、t、c、n、h、m、y、r、w、g、z、d、b、p」のような、声を形作る発音のことを言います。

 音素のバリエーションやレベルはとても説明しきれるほど単純なものではありませんし、私にもとうぜん発音のクセがあるため客観的ではない記述もあるかもしれませんが、大まかな知識だけでもあったほうが対処や利用がしやすいでしょう。もちろん、本当に繊細な部分は実際にシンガーの声を聴いたりトレースをする中で実感していってください。それと、これから「え」に近い「あ」というような例えを頻発します、これでいえば外人さんの「apple」という発音の「a」を思い浮かべてみてください。

母音

「あ」

 上側に口を広げやすく音程もあげやすいです。「え」の要素を足すと声が前にでてハリや声量が増しますが叫んだりひっくり返ったりしやすくなります、少し「お」に近い「あ」にしてあげると深みがでて安定すると思います。

「い」

 いわゆる狭い母音で、声帯がしっかり閉鎖して音を作りやすいのですがその分ノドが締まって声が詰まったりひっくり返ったりしやすいです。「い」の母音で高いパートがある時は母音の発音を控えめにしてハミングに近づけたり、「え」の要素を入れると力みにくいです。もともと声を作りやすい母音なので最小限の力で大丈夫です。

「う」

 口のなかを前後に伸ばしたような、奥行きのある感覚の発音です。リラックスをしてこの母音で歌うと本人は裏声に近くなるような気がしますが、聴いてる人には結構きれいに響いて聴こえます。高いところでは強くだすよりも口からノドの奥行きを上手に作るイメージのほうが太い声になります、一度録音して聴いてみると実感できるでしょう。

「え」

 広い母音。音程をあげにくいので声を張って解決する人が多いです、その影響で発音が浅くなったり甲高くなったりします。「い」に近づけるイメージをもつとリラックスして声を張りすぎることを防ぎやすいです。この母音で声を張って大きい声をだすと気持ちがいいので、やりすぎに注意するようにしましょう。

「お」

「う」とはまた違う深さをもった声です。声がひっくり返りにくいのですがノドを下に降ろすような動きをするので音程をあげにくい時があります、そういう時は「ぽ」に似た発音は深く、声は軽くというイメージをもつとよいでしょう。場合によっては先生に内緒で「あ」の上側への動きを足しちゃいましょう。

子音

「k」

 声帯を閉鎖して声をつくりやすい子音です、この子音の時は最小限の力で発声しても声になってくれるのでリラックスしましょう。その分、キレがよく硬い印象があるためバラードなどではあまり強く発音しないほうが良いと思いますが、「k」を強く母音を弱くすると「くっ…」のように切なさや苦しさの表現にもなるため、なかなか工夫しがいのある子音です。その響きから「かたな」とか「カット」、「亀」のようにとがった物やかたい物に使われる印象です。

「s」

 くちびるから空気を通して発音します。力みにくいですが強く発音しづらいので、通す息を速くするイメージのほうが輪郭がよくなると思います。最初に「す」のような状態になるので奥行きを作りやすいです。「吸う」とか「suck」「swallow」のようにノドの感覚がそのまま言葉になっていることもあります。

「t」

 一度ベロを上あごにつけてからそれを離すときに生まれる破裂音です。これもスピード感がないとベタベタした印象になるため、キレが悪いと思ったら注意してみてください。言葉としては「手」とか「たたく」とかの平たいイメージや「天」や「高い」「飛ぶ」といった上へのイメージの言葉に使われています。
「c」

 「ち」です。特性は「t」と似てますがもっと鋭い印象です。「血」や「地」、「chance」や「charm」など人にとって無視できないものが多いです。




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「n」

 舌を上あごにつけて離す発音ですが、「t」のようなスピード感はありません。なので声が軽くなったり裏声っぽくなっても声として聴こえます、この子音の時は少し軽めにだしても良いんです。また、声の響きが上にいきやすいため明るい印象になります。「なめくじ」「舐める」「納豆」。

「h」

 息を吐いたり吹いたりしながら作る音です。発音としてはもっとも軽く弱いですがリラックスもしやすいです、性質上確実に息がもれるので無理やり発音せずに息を吐きながら母音を作るつもりで良いと思います。「ホスピタリティ」や「hot」のようなぬくもりを表現したり、「火」や「fire(スペルはFですが)」のように実体のない雰囲気に合います。でも「hurt」(傷める)があるのは解せません。

「m」

 口を閉じて「m」、開いて「あ」を発音すると「ま」です。一度口を閉じてノドや舌の位置をリセットできるので声をだしやすく、ひっくり返りにくくなります。もともと発音に力があるのであまり強く発音して母音の邪魔をしないようにしてください。柔らかい印象があるので女の子の名前に使いやすいです。
「y」

 舌を前歯で挟んでから開いて生まれる音素。母音だけの時よりも奥行きがあるので軽くてきれいな声を作りやすいです。「結う」から始まり「郵」「有」「遊」、「幽霊」や「勇敢」など関係性に関する言葉の印象です。

「r」

 舌をあげたり巻いたりして上あご、もしくは前歯を触ったあとそれを伸ばす発音です。その性質上、舌が力んでいると作れないので「r」を発音している時はリラックスしています。英語の「r」の発音は舌を巻いたあと伸ばしません。日本語では「凛々しい」や「麗」「礼」「例」のように「良く出来た」という意味の言葉がありますが、一方「裸」や「離」のように独立した状態を指す場合もありますね。

「w」

 まず「う」のように口をすぼめてから「あ」を作ると「わ」です。母音だけの時より若干奥行きがでます。そのせいでくちびるを丸く開く感覚があるので「輪」という言葉になり、一瞬すぼめることで奥行きがでるためか「way」「walk」といった距離感をもつ言葉にも使われています。

「g」

 息を止めて一瞬ノドを硬直させて濁った音を出す音素です。なのでパワフルな声をだしやすく、ノイズも多いため目立ちます。「n」に近く発音すると鼻濁音という鼻にかかった音になります、ハミングのような美しく響く発音なので練習してみてください。

「z」

 ノドを硬直させたあと息を通して濁らせた音です。「g」ほどは目立たない音。

「d」

 「t」の破裂音を濁らせた発音。「t」よりも力みやすく、汚い音なので英語だと「d」から始まる言葉は「dart」を始めあまり良い印象ではありません。英語では「devil」や「death」、日本語では「駄目」「土下座」「ダサい」。

main
「b」

 吹いた息をくちびるでフタをしてから破裂させた発音です。リップロールのようにリラックスしやすく、かつパワフルな声もだしやすいため上手に利用してください。「bomb」や「爆弾」などはまさにこの子音にうってつけの言葉です。

「p」

 吹いた息をくちびるで抑えたあと開いて作る音。それは「b」とは違って元気で可愛い印象の音ですが、パワフルなのは同じです。勢いをつけたい時は是非利用してほしい子音です。マイケル・ジャクソン氏の「pow」という叫びが良い例ですね。


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