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声の状態と体の状態の関係とは?

表情ひとつで声は変化してしまう

 ここでは顔や体の状態が歌声に多大な影響を与えることを知っていただきます。例えば、「あーーー」と声を出しながら上アゴを上に上げていきましょう、そうすると首が上に傾くにつれて声も高くなるのがわかると思います。よく「軟口蓋(なんこうがい)」という口内の上にある柔らかい部分を高くするという練習をするのですが、まずは上アゴすべてを上げてしまっても声の変化がわかるはずです。

 次は「あーーー」と言いながら口を横に開きます、そうすると発音が浅くなり声も高くなっていきますね。潰れたような声になってしまいますが、やりすぎなければ声が明るくなり有効な使い方です。

 逆に、「あーーー」をしながらスクワットをすると、今度は深く、低い声に変化していくのがわかると思います。腰を曲げて体を「くの字」にしていっても同じように声が深くなっていくでしょう、筋肉に力を込めて固まってしまうよりも、このように動きと声を連動させた方が柔らかい声になるのでオススメです。もちろん、慣れるとここまでおおげさな動きじゃなくても似たようなニュアンスの声が出せるようになります。
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 では、表情と声についても試していきましょう。
 これも「あーーー」をしながら笑顔や嬉しい顔を作ってみます、声は高く明るくなっていって表情と同じように嬉しそうな声になっていきますね。そしたら今度は声を出しながらすごいガッカリした顔にしてみましょう、顔の通り低く沈んだ声になっていき、これはバラードなどで使えそうですね。

 次はもっと小さな部分、声を出しながら眉毛を上げていきます、さっきの軟口蓋(軟口蓋)と似た感じで声が高くなっていきます。でも眉毛を上げるために力まないでくださいね、あくまでリラックスしながらです。そしてリラックスしながら目を思いっきり閉じてみると声が結構高くなるのがわかるでしょう、表情は歌声の大きな補助になります、顔や体の動きがどう影響するのか色々試してみてください、歌に使える要素はすべて使ってしまいましょう。

歌は顔でうたうもの

 このように、表情が声に及ぼすとても影響は大きく、プロシンガーが無表情で歌っている事はほとんどないわけです。一つ一つの要素だけだと極端な歌声になってしまい、あまり実用的ではありませんが、歌声というのはその要素を上手にブレンドすることでバランスを取っているのです。なので上手なシンガーは微妙というか複雑な表情をして歌っていて、色んな要素をちょっとずつ利用しているのです。

 そのことから、ただ腹式呼吸やボイストレーニングをするだけでなく、こうして声をどうやって変化させられるのか遊びながら覚えていくのも大事なことです。それによって、声には相当なバリエーションがあり、それらは口先だけで操作できるものではないこともわかってくるでしょう。「体全体で歌う」というのはそういうことであって、決してお腹をガチガチに固めて歌うことではないのです、その硬さは必ず声に出てしまいます。
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 良い歌を歌うにはただリラックスするだけでなく、役者のように表情豊かになる必要があります。人によって声の課題はそれぞれでしょうが、問題を克服しようと躍起になることよりも、大事なのは様々な声を出せることを知ることではないでしょうか。そうすれば、今の声の問題も「バリエーションの一つ」として利用価値があることに気付くはずです。こもった声、か細い声、叫ぶ声、どれも部分的にはマッチする時があるので、それをなくすことよりも他の声もあることを知っていきましょう。

 ちなみに、声が弱くて悩んでいる人は「強い人になったつもり」で声を出してみましょう、また、そのイメージが湧かないときはスポーツやダンスなどを見て体が強い人の「雰囲気」を観察してみてください、感情と同じく、そうしたイメージは必ず声に影響するはずです。「強い人の体」になれば当然、声だって「強い人の声」になっていきますよ。


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