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TVゲームと音楽史

ゲーム音楽の温度を計れっ!

参照:みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwikiへようこそ


参照:ファミコン名曲ベスト100 結果発表(ニコニコ動画)


参照:リメイクが超オススメ ゲーム音楽サークル「エトランゼ」


 音楽をやっているとルーツ音楽の話題になることがちょいちょいあります。私は84年生まれのゲーム小僧でしたので、ルーツといえば間違いなくゲーム音楽なわけです。今でいうオタク文化なので、すごい共感されたり静かにドン引きされたりと反応も様々。しかし85年の『スーパーマリオブラザーズ』の発売から90年代は、ゲームというのは日本ではトップクラスにアツいコンテンツだったはず。ならばそんなTVゲームに使われる音楽というのも、疑いなくアツいものなのであるっ。

 そんなわけで、今回は世界の最先端の音楽とゲーム音楽を比べてみて、いかにゲーム音楽がアツく、進んでいたのかを考えていきましょう。ゲーム音楽がどれだけ広い音楽性を持つのか、並べてみるとよくわかるのです。

 取り上げる期間はスーパーマリオの出た85年から次世代機に切り替わる1999年まで。これ以降は音楽ジャンルが多様化し、記憶媒体がDVDになるとゲーム音楽もデータ容量が増え、独自性を持ち始めたので比較がしにくいのです。


 また、「最先端の音楽」というのも基本は大国アメリカと、同じ英語圏のイギリスにおけるメジャーとアンダーグラウンドの音楽です。結局、最先端かどうかは流通の広がり方やムーブメントの話になるので、どうしても経済や人口が優位な場所が中心になるんですね。

 それでは月並みですが、流れを懐かしむために古い年代からみていきましょう。私の趣味でとりあげるゲームが偏るのは許してくださいね。

ファミコンの80年代

作曲:近藤浩治

 まずは85年の『スーパーマリオブラザーズ』。世界一有名なゲーム音楽でしょう。音色もモロにコンピューターサウンドで、キャッチ―なのに転調をしたり符割りが変わったりと凝っています。かなり独特な曲調なので「これなんてジャンルなの?」と聞かれると答えづらいです。

 私もマリオはよくやりました。朝早く起きてはゲームの部屋にいき、でかいアダプタを指してスイッチオン。親がキレるまでプレイしていたものです。


 こうしたコンピューター音楽のパイオニアとしてよく名前が出るのがドイツのクラフトワークというバンドです。日本ではイエローマジックオーケストラが有名でしたが、クラフトワークの方が登場が早く、音もメカメカしい。ゲーム音楽だけでなくテクノ全般に影響を与えたミュージシャンと言えるでしょう。下の曲『電卓』は82年リリース。




 それとボンバーマンも85年に発売されています。音質はアレですが、もうこの時点でテクノ音楽がガンガン作られ子供たちに馴染んでいたわけです。みんな大好きだよね?ボンバーマン。

作曲:竹間淳


 86年には『ドラゴンクエスト』が登場。ポップスやクラシックで活躍するすぎやまこういちさんが音楽を担当し、世界観にマッチした曲調がドラクエのイメージにもなりました。この頃は鳴らせる音の数が少なく、かつファンタジーものが多かったのでバッハ先生が多用した対位法という手法がよく取られます。これは和音をたくさん鳴らすのではなく、低音と高音のメロディをそれぞれ絡めるものなので音数も少なくて済むんですね。

作曲:すぎやまこういち


 で、下がバッハ先生の曲です。この手法だと常に高いメロディと低いメロディの関係性が保たれるので、隙がなく荘厳なイメージになります。バッハ先生は生涯この対位法で作曲し、対位法の達人となったのでした。ゲームをやるだけでクラシックの手法に触れることができるなんてっ。




main

 80年代の後半というのはディスコ音楽からハウスミュージックへの転換、イギリスでのレイヴブームなどがありアンダーグラウンドの音楽が発達した時期でした。私はあまり詳しくないのですが、DJ用の機材が発展することで演奏家ではない人たちが創造性を発揮しだしたようです。

 まずはこの時期のミュージックシーンをみてみましょう。





マイケル・ジャクソン氏の『BAD』(1987)。




 86年のシカゴ・ハウス、ヴァルゴ氏の『Free Yourself』。




ヒップホップは88年のパブリック・エネミー。




 メタリカをはじめスラッシュメタルが徐々に躍動。86年の『Master of Puppets』。




 イギリスではレイヴカルチャーが盛り上がっていきます。インナーシティの88年のミックスがイギリスでヒット。




 対してゲーム音楽はどうしても音質に限界があるため雰囲気勝負ではあります。しかしこの『がんばれゴエモン!』(86年)の音楽などは和風のイメージを持ちつつもグルーヴィーなものになっていて、実にお見事。演歌っぽいメロディでもノリがいいとこうなるんですねぇ。

作曲:不明

 後の『ビートマニア』シリーズを生み出すコナミ、80年代からその音楽へのこだわりはアツかったです。他にも『悪魔城』シリーズや『月風魔伝』でも高い評価を受けています。


 88年の『ニンジャウォーリアーズ』の曲も出来がよく、またファミコンではなくゲーセンのアーケード版なので音の表現力があります。いまだにネットでは人気があり、おもしろい曲です。

作曲:小倉久佳


ファミコンの最後は、90年になってしまいますがロックマン3です。この頃になるとハウスの要素を取り入れ、四つ打ちの「ドッドッドッドッ」というパターンを使っています。イントロのベースもグルーヴィーで曲のテンポも早い、もうロックマンじゃなくてハウスマンという感じですね。

作曲:藤田靖明

 このロックマン3は私にとって初ロックマンだったのです。ゲームはむずかしくて中々進みませんでしたが、スネークマンステージの曲などカッコよすぎて感嘆しました。今はこっちの方が好きなのとハウスとの兼ね合いからニードルマンをチョイス。


 さすがに音質やデータ容量の制約が多く、作曲家たちも手探りなのでファミコン時代は「アツい」と言うには苦しいです。今考えると、やはり曲としてのクオリティを保つにはもっと性能が高くないとダメなようですねぇ。でもロックマン3の曲はどれも良くて、思い出補正を抜きにしてもオススメ。知ってる人も知らない人も、色々聴いて楽しんでみてください。

 次のページからはスーパーファミコンをみていきましょう。どうやらクオリティを高めるのに必要な性能が、このハードには備わっていたようなのです。




2スーファミ初期


3黄金期


4ドラムンベースと配管工


5ゲーム小僧からの遺言'99






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