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参照:倍音の歌手まとめ(自作)

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 こんにちわ、北区ボーカル研究会です。今回もよろしくお願いいたします。


 カラオケファンとして歌を練習していると、「歌がうまいってどういうことだろう?」「どういう声を目指せばいいんだろう?」という疑問はついてまわるものです。

 ボーカロイドの登場で、音程が良ければそれで良い歌になるわけではないこともわかり、結局シンガーは「音楽として美しい」とはどういうことか、考えていかなければいけないわけなんですよね。


 これは人に聞いてもなかなか良い答えが返ってこなくて、私の経験上では歌の先生に聞いてもろくな返事がもらえません。なので自分で考えるしかなさそうなんですよね。

 でも考えると言っても苦しそうに悩んで過ごすのも時間がもったいないので、どうせならその時間を楽しみながら美しい歌声について考えていきましょう。今回はそんな内容の文章です。


 倍音についての説明など、「倍音の歌手まとめ」を前提にしているため読んでみてくださいね。


 ついでに、ユーチューブでは歌フェチの変態を増やそうというチャンネルをやっています。よろしくね。




 プロの歌声がなぜ素晴らしいのか?音程・ピッチも大事ですがプロならみんな音程が完璧なわけではないですし、音程・ピッチがよければそれで最高の歌声になるわけでもない。


 ここではまず私がすごいと思う歌もんの動画を載せ、なぜそれがすごいのかという説明をしていきます。有名なシンガーばかりですので業界の評価も折紙付きかと思いますが、それが「なぜすごいのか」はあまり説明されていないと思うのです。

 一通りすごいシンガーの「良い声」を聴いたあとは、「うまいけどショボい声」を聴いていきます。


 比較のため悪い言い方もしていきますがすべてプロの歌声なので、ここでは「悪く書かれる方が悪い」というスタンスでいきます。決して中傷のためではなく必要以上に悪く言うつもりはありませんが、ファンの方はごめんね。


 それと今回はテクニカルなことにはあまり触れず、「声」に的を絞っていきますので歌を最初から最後まで聴く必要はありません。では、いきましょう。


すごいシンガーは声のエネルギーがすごい!



 まずはセリーヌ・ディオンさんです、日本でも映画『タイタニック』のテーマ曲でブレイクしていますね。セリーヌさんは私が思うに現代最高峰のシンガーで、この方を基準にすると歌声というものを考えやすくなるはずです。


 声質としては強烈な整数次倍音が特徴で、そのため声に広がりと太陽のような神々しさがあります。マイク乗りが良く、キラキラ輝くようなその歌声はとてもエネルギッシュなため、声が太いわけではないのにものすごいボリュームを感じるわけなんですね。

 元々カナダのケベック市というフランス語圏の街で育っているので彼女もフランス語で生活していました。なので英語圏のシンガーより発音が柔らかく、日本やヨーロッパでも幅広い支持を受けています。


 注目してほしいのはセリーヌさんの声がまとうボワっとした倍音です。発音が柔らかく聴こえるのもこの倍音が豊富なためで、それによって声は強く明るく柔らかく、聴いてる人にとって心地の良いものとなるわけです。

 アマチュアがセリーヌさんの曲をカバーしていることも多いですが、その場合倍音に乏しく、もっと硬い歌声になっているのがわかると思います。ここでは悪い例としてアマチュアの動画は貼らないつもりなので、興味があれば探してみてください。


 よく、英語圏のシンガーのガリっとした硬い発音の歌声を聴くと、それだけで「すごい」という人がいますがそれはただの英語コンプレックスで、声が硬くはっきりしていれば音楽として美しいわけではありません。

 それもセリーヌさんの歌声とその評価を知ればすぐにわかることですね。




 男性からはクイーンのフレディ・マーキュリー氏です。ロック系の非整数次倍音の多い声で、先ほどのセリーヌ・ディオンさんとは好対照となります。ザラザラとした質感の声ですが汚い感じではなく音楽として美しい音になっていますね。


 ロックシンガーでガラガラとした声で歌う人は多いのですが、大抵の人はその声が汚かったり音抜けが悪かったりしてあまり聴いていられないのです。

 フレディ氏は伸びのある声にきれいなノイズが加わっているため、ストレスなくその力感がリスナーに伝わるわけなんですね。



 セリーヌ・ディオンさんとフレディ・マーキュリー氏、タイプの違う声質の二人ですが、どちらも声のもつエネルギーが非常に多いという事が共通しています。

 イメージ的には、これが倍音エネルギーの少ない波形。

よわい

グラフは『倍音講座 Mさんの場合』から
https://s.webry.info/sp/hideosaga.at.webry.info/201104/article_11.html


 対して、こちらがエネルギーの多い声。グラフが違うのであくまでイメージね。右側の高い倍音の量が多く、全体のエネルギー自体も多い。

よわい

グラフは『雀巽の日記帳』から
https://necojackarc.hatenablog.com/entry/2016/08/06/124243


 このエネルギーが多いというのも単純に声がでかいとか太いというのではなく、倍音の広がりをもたせたりノイズを加えたりと、音楽として音色を良くする結果エネルギーの総量が多くなるわけです。印象としては広がりがあるのに密度もある、みたいな感じです。


 声も物理エネルギーで生まれるものなので、高いキーを歌ったり声量を上げるとその必要量も増えてしまいます。その上で良い声を保とうとすると倍音を維持するためにさらにエネルギーが必要になっていくわけですよ。

 で、一流の歌もんはエネルギー量もその操作もハイレベルなので、メロディを流麗に歌いながらも力強く、体にも心にも響く音楽となるのですね。


 とはいえ、スポーツでもそうですが人間の使えるエネルギー量なんてそう大差はないため、「体力があるから声にエネルギーがある」というものではありません。

 それは「声の扱いがうまいからエネルギー効率が良い」ことと「エネルギーがあるから操作もうまい」ことの相乗効果だと思います。

 下手に負荷をかければすぐに声帯が傷んで声がでなくなりますので、力があればそれで済む問題ではないのです。


 それとこういう人たちは声の密度があるのに軽やかなのも特徴ですね、声が重苦しいと何度も聴く気にならないので、とても大事なことかと思います。


 今回は声のエネルギーについて見ていきますが、ピッチの重要性に関してはこちらで解説しています。
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注意!エネルギーがあるとは激しいことではない



 日本が誇るスーパーシンガー、B'zの稲葉さんです。夏の陽を思わせるその歌声は整数次倍音が凄まじく、誰が聴いても「他とは違う声」だとわかるかと思います。

 ここで注目してほしいのはギラギラと声の中にものすごく高い音が混じっているということ。

 整数次倍音が豊富だというのは歌のキーより上の帯域の倍音が多いわけですが、稲葉さんの場合は極端なほどにそれが多く、しかもAメロの低いとこやサビの高いとこでもそれを維持しているわけです。


 ある程度倍音の豊富なシンガーの曲でも、他の人がカバーして似たようなニュアンスで歌うことはできるのですが、稲葉さんの倍音は似せることすら難しいレベルだと考えていいんでしょうね。

 他の歌手がB'zの曲を歌ってもショボい印象にしかならず、むしろ稲葉さんのすごさが際立ってしまいます。この声が売れるのはもう必然だよなぁと。ただその声を生み出すために、もしくはその声を生み出した結果かなり特徴的な発音になっていますね。


 倍音が強い分、好みはわかれるのがトップシンガーの特徴。私はB'zからポップスを聴くようになったクチなので稲葉さんには愛着あるんですよね。う~む懐かしい。

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 さて、これまで激しい歌声のシンガーを並べましたがエネルギーのある声とはたんに激しい声というわけではないのです。たとえばスティービー・ワンダー氏のバラード曲はどうでしょうか。



 しっとりと歌っていますが高い音の混じった広がりのある声です。イントロから彼の声が加わった途端、音がパーッと明るくなるのがわかると思います。

 また、この曲は歳も50代になっての歌声なので若干ノイズや息も混じって人間味のある音で、情報量の多いエネルギーのある声ですね。スティービー・ワンダー氏は身長も184cmと高いため、声帯も大きく声のサイズが大きい。


 声帯が大きいと声も太く、パワーのあるものになりますが代わりに高い声を出すのが大変です。ですが彼の声は音域も広く、倍音も豊富なために音楽として美しいんですね。

 元々整数次倍音が強い声でしたが50代を過ぎスモーキーでモコっとした声も魅力的で、そのエネルギーは失われていません。彼も男性シンガーの最高峰といえるでしょう。


 打って変わって、声の小さいウィスパーボイスというのもちゃんとエネルギーのある音にできます。というか息が漏れている分声量のわりに必要なエネルギーが多くて、歌っている方はそんなに楽ではなかったりします。



 私が大好きなノラ・ジョーンズさんです。スモーキーで枯れた感じですが可愛げがあるように声を整えていて、「オシャレだけどちょっとおてんば」みたいな少女感が演出されています。アンティークな雑貨屋とか似合いそうですね。

 注意深く、ザラザラ感を保ったまま歌われていて密度を感じる声、ちょっと小粋に歌うようなジャズシンガーとはレベルが違う気がします。ブームになったのもこの声ヂカラによるものじゃないでしょうか。


 ウィスパーボイスというと息混じりに軽く歌うようなイメージですが、ノラさんの場合はこのザラザラ感のおかげでもっと深刻な印象になり、軽く聞き流すことができないようなパワーがあります。

 彼女自身の歌声も気の抜けた部分がないため、音に関しての感度がかなり良い人なんでしょうね。さすが。



 ビートルズのジョン・レノン氏というのもやはり見事なシンガーでして、この『In my Life』のような静かな曲でも声のエネルギーを保ったまま、存在感のある歌声を聴かせてくれます。

 ブツブツした印象の声ですが広がりがあるため滑らかに感じます。彼は日本のシンガーの印象を聞かれた時に「あまり発声がよくないかも」と返したそうですが、聴く限り整数次倍音を大事にしてる印象なのでフォークブームの日本歌手に難色をしめすのは納得です。


 語るように歌う場合、上のノラ・ジョーンズさんやジョン・レノン氏の歌い方はかなり参考になるんですよね。低い声や小さい声でもエネルギーのある声というのは出せて、こうした声を大事にすることも歌もんにとって重要かと思います。

 プロでもショボい声でボソボソ歌う人も多いですからね。

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 とまぁ、エネルギーのある声というと派手な声をイメージしてしまいますが、良い歌もんは派手ではない部分でもしっかり集中した歌声を出すことができるわけです。ここまででも、すごいシンガーの歌声について大分わかってきたのではないでしょうか。


 では、最後に日本のラスボス、美空ひばりさんと何人かのすごいシンガーを聴いてから次のページではショボいシンガーを聴いていきましょう。

 ここまで読んだ方なら美空ひばりさんのすごさもわかると思いますが、彼女は歌のキーは低めでも整数次倍音が非常に強く、まるですごく高い音を聴いているような陶酔感があるわけです。如来が語りかけてくるような歌声。

 おまけにビブラートも変幻自在で美しく、このキーであれば世界最高の歌もんではないかなと思います。


 とはいえ、さすがに37年の戦前生まれなので声と歌い方が前時代的で、今聴いて誰もが好きになるわけではないのですが、その声の価値は知っておいた方がいいでしょう。






 夏川りみさんも豊かな声で歌っていて、日本語の歌声として基準にできるシンガーだと思います。それに彼女は声のエネルギーに関して自覚的で、コンディションが安定していることも耳にします。やはり別格の歌もんですね。



 ジャーニーのスティーブ・ペリー氏も広がりのある美しい歌声です。高音になっても力みのない雄大な声で、聴いていてストレスになる場面がないのです。




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